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[引退]2026.3.26

北陸ボクシングを牽引。英洸貴が現役引退

北陸ボクシングを牽引。英洸貴が現役引退

 元日本ユース・フェザー級王者の英洸貴(はなぶさ・ひろき/27=カシミ)が10日、自身のSNSで現役引退を発表した。北陸ボクシング界を長年支えてきた実力者が、27歳でグローブを吊るす決断を下した。

 英は、アマチュア27戦19勝8敗の戦績を残し、2017年4月にプロデビュー。2018年には全日本スーパーバンタム級新人王、日本ユース・フェザー級新人王に輝き、将来を嘱望される存在として頭角を現した。

 キャリアを通じて後楽園ホールや大阪、さらには海外にも積極的に遠征。強豪との対戦を避けず、常に厳しいリングで拳を交えてきた。北陸を代表する存在として、多くのファンの記憶に残る試合を重ねてきた。
友良瑠偉斗(真正)との一戦がラストファイト
 引退を決断した理由について英は、「試合に負けて、次にという気持ちにならなかった。悔しさよりも、やっと終わったという安堵感が出てきてしまった。考えていく中で、6月に自主興行があるし、その前に決断した。気持ちは変わらないと思った。今はスッキリしている」と率直な胸中を明かした。
亀田京之介戦
 ボクサーとしての年月を振り返り、「本当に濃いボクシング人生でした」と語る。その中でも印象に残っている試合として挙げたのが、日本ユース・フェザー級王座を獲得した亀田京之介戦だ。「どの試合がというのは選べないが…。亀田選手に勝った試合は、今でも鮮明に覚えている」と振り返った。
北陸ボクシングを盛り上げてきた
 英の存在は、同門の若手選手たちにも大きな影響を与えてきた。WBC世界ユース・スーパーフライ級王者の藤野零大(21)、日本スーパーバンタム級9位の山本愛翔(20)、A級ボクサーの新田晃生(21)ら、有望株が育っているのも英の背中を見てきたからこそだ。「(引退後も)ちょくちょくカシミジムに顔を出して声をかけたい」と、後輩たちへの思いも口にした。
お疲れさまでした
 今後については現時点で未定だが、「ボクシングに費やしていた時間を充てたい」と語り、新たな人生に目を向けている。「8歳からカシミジムでボクシングを始めて、いろいろな思いがある」と、長い競技人生を静かに振り返った。

 真面目で誠実。その言葉がこれほど似合うボクサーも多くはない。リング上では冷静な試合運びを見せながら、時には闘志をむき出しにしたファイトで観客を沸かせた。北陸のリングを支えてきた英洸貴の歩みは、これからも多くのファンの記憶に残り続けるだろう。

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