[試合後談話]2026.3.10
佐野篤希と小川椋也が激突! 日本ユース・フライ級王座戦は意地と意地の真っ向勝負!

日本ユース・フライ級王者の佐野篤希(22=伴流)が10日、後楽園ホールで開催された「フェニックスバトル151 ふじのくに Professional Boxing」のセミファイナルで、挑戦者の小川椋也(27=天熊丸木)を迎えて初防衛戦に臨んだ。
世界ランキングにも名を連ねる佐野と、A級初戦でビッグチャンスをつかんだ小川の意地がぶつかり合った。
序盤はサウスポー佐野がスピーディーな攻撃でポイントを加点。小川はガードを固めながら、被弾を最小限に抑えて単発の左ボディを返した。前半終了時の公開採点は、38-38、39-37、40-36で佐野がリード。5回も佐野が左ボディアッパーを突き刺し、差を広げるかと思いきや、6回から小川のしつこいボディ攻撃が機能。7〜8回はグイグイと攻め立てて猛追した。採点は割れたが佐野に軍配が上がり、ベルトを死守した。
静岡から約100人の応援団が駆けつけた王者・佐野は、試合後に対戦相手を称えた。「気持ちが強くて、パンチを当てても効いていない顔をしていた。無理に行くと相手の思うツボだと思った。序盤にボディが効いてしまい、『近い距離は危険かもしれない』と感じて距離を取ったが、7ラウンドには倒したい気持ちが出て、打ち合ってしまった。勉強になった試合。成長できる機会をもらった」。
今後について問われると、「今は相手が決まっているが、チャンスがあれば富岡選手と戦いたい」と、5月2日(土)に東京ドームのリングに上がるWBOアジアパシフィック・フライ級王者の富岡浩介(23=RE:BOOT)を意識。
「富岡選手はカウンターが上手くてスピードがあるので、KO必至の試合になる。倒す自信はある」。そう言い切る表情には、次のステージを見据えた覚悟がにじんでいた。
一方、あと一歩でベルトに届かなかった小川は開口一番、悔しさを爆発させた。「めっちゃ悔しい!」。
「自分の力を出し切ってベルトを獲れなかったのが何より悔しい。中盤から相手が疲れているのは感じて、体力を削ることはできたが、カウンターを警戒し過ぎた。そこは相手が上手かった」。
それでも世界ランカーを相手に最後まで前に出続け、観客の心をつかんだ。「負けたのは本当に悔しいが、お客さんを沸かせたのはボクサーとして誇らしい」と、敗戦の中でも確かな手応えをつかんだ様子だった。
「今回の負けは必ず次に活かす。打たれ強さにも自信が持てた。今後は初回から行けると思う」と悔しさを胸に、挑戦者の視線は、すでに次の戦いへと向いていた。
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